レメディー・テーマ:

流感。先々を心配しすぎる。広場恐怖症。

着眼点:

ジェルセミウムは、古典的な流感の症状像を呈します。目は重く垂れ、患者は冷たく、寒気が背筋を走ると訴えます。頭痛がし、無気力でのろまに感じます。これらの症状は全て徐々に始まり(ブライオニアおよびフェーラム・フォスと同様に)、その他のレメディー(アコナイトベラドンナカモミラ)のように急激には発症しません。この他、ジェルセミウムは、たとえば聴衆の面前でのパフォーマンス前など、人前に立つことに関しての苦手意識が強く、その結果、突然、特に足や喉の筋肉が弱くなったりします。特徴的な点は、排尿後に一時的に頭痛が緩和されるところです。人前での緊張感によって生じた症状に注目してください。

典型的な症状:

流感と重い風邪。患者はだるくて重く、または一般的に不活発です。典型的に、頭痛は後頭部が痛くなります。重く垂れ下がった目、ぼやけた視野、ほてった顔などが特徴です。顔は、フェーラム・フォスベラドンナまたはアコナイトの患者の血色よりも黒ずんでいます。症状は徐々に現れ、約1日程度かけて進行します。寒気が背筋をぞくぞくと襲い、熱があるにも関わらず、喉が渇きません。患者は無気力で休みたがり、体を動かすと症状が悪化します。

広場恐怖症と不安(アージ・ニットアコナイト参照)。ジェルセミウムの不安はヘッドライトに捉えられたウサギにたとえるのが最適です。恐怖で麻痺し、筋肉はぐにゃぐにゃになって震えだします。腕や足と同様、喉も影響され、話したり、飲み込むことが困難になります。重篤なケースでは、麻痺が身体から精神的な問題へと変化していきます。このレベルでの麻痺は広場恐怖症として示され、社会を直視することができません。

ペットに対するレメディー選択:

予期的な不安(アージ・ニット参照)、特にショーの前に。馬の雑草熱(Grass fever)。上記のような症状を呈する流感(猫流感にはナット・ムールアリウム・セパを参照)。